見上牧場
・代表取締役挨拶 ・会社概要 ・愛馬の預託について ・1日の流れ ・売り馬情報 ・追記
代表取締役挨拶
サラブレッドの生産には多くの経済的なリスクもありますが、それを補って余りある夢があります。多くの生産者が天皇賞や有馬記念、ダービーなどといった国民的にも良く知られたG1を勝ちたいという夢を抱いております。弊社代表である私もその夢に魅せられた一人であります。 夢を見るには、その夢を見るに足る強いサラブレッドを生産しなければなりません。そうした強いサラブレッドを生産するには、環境面での整備が必要と私は考え、これまで様々な環境整備を進めてきましたが、今回キタジョファーム、藤沢牧場、そして弊社がパートナーシップを組むことで、軽種馬経営構造改革支援事業が適用され、さらに新たな環境整備を進めることが可能となりました。 弊社の最大のセールスポイントは「広大な放牧地」です。放牧地の総面積は70町(700,000平米)あり、この広大な放牧地に放している弊社の繁殖牝馬は15頭ですので繁殖一頭あたりの面積は約4.6町(東京ドームの面積相当)となり非常に贅沢に放牧地を使用していることとなります。また良質の土壌と草と水にも恵まれておりますので、サラブレッドの成長環境としては申し分のない環境であると自負しております。 この広大な放牧地を利用した丈夫な馬作りの一環として、これまで怪我のリスクを考え導入を躊躇していた昼夜放牧についても、今年より導入致しました。これについては、パートナーシップを組んだキタジョファームから「昼夜放牧をしている馬はしていない馬に比べ基礎体力があり、心肺能力が高い馬が多く調教が順調に進む」との助言をいただき、既に導入している様々な牧場にも教えを乞いてノウハウを学んだ上で、今年より導入致しました。 昼夜放牧することで、運動量が昼間のみ放牧の場合よりも多くなり、馬に基礎体力がつくことや馬の腱や筋肉、骨の化骨が進むなどの肉体的なアドバンテージが進み、精神的にも物事に動じなくなるなどの成長などが報告されていますので、この昼夜放牧は「強い馬」生産の基礎条件といえるかもしれません。 この昼夜放牧の実施に加え、環境をさらに良くするため、軽種馬経営構造改革支援事業の適用を受けた環境整備の第一期工事を実施し2006年3月末に工事が終了いたしました。この工事によって、広い放牧地を効率的に区割りしたほか、牧柵・牧柵入口の整備を進め、更に屋内・屋外のパドックを整備し、種付けシーズンに繁殖牝馬を快適に輸送できる新型の馬運車を購入し、馬にとってよりよい環境作りを進めることができました。 補助を受けより充実した環境整備を進めることで、当歳・1歳馬や繁殖牝馬がよりすごしやすい環境となり、強いサラブレッド作りに適した環境に近づいてきました。そういった意味で、弊社は現在第二創業期といっても差し支えない環境の整備が進んでおります。 今後の構想としては、良質の繁殖牝馬を国内外から導入し、それに見合った種牡馬をかけあわせていくことで、より素質のあるサラブレッドを生産し、当牧場の環境でさらに磨いて馬主の皆様と大きな夢を一緒に見たいと思っておりますので、宜しくお願いいたします。 有限会社 見上牧場 |